こしょこしょ噺

好きなもののこと。育児のこと。あとはつぶやき。一姫二太郎を育てながらふらふら働いてます。

娘、卒園する

先日娘が無事に卒園式を終えました。彼女の成長ぶりと言葉の深みにじんわり感動が広がった一日に関する記録です。
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■卒園式ブルー

文集のタイトル決め、文集の個人ページ作成、卒業制作、卒園式で披露する得意技決めにその練習、入場行進代わりの竹馬練習などなど、おそらく他の保育園よりも卒園児がやることが少し多めな保育園なので、年明け以降本当に忙しそうな様子だった娘。2月下旬ごろから徐々に鬱々とした様子を見せるようになりました。
「娘ちゃんだけ得意技きまってない」
「もうやることおおすぎる。遊びたい」
「卒園式のことかんがえたらこわい夢みそう」
などなど…毎晩のようにさめざめと泣いて、そのたびに私はうまく言葉をかけることもできずに、ただよしよしとするだけの日々が続きました。卒園式直前の週に予行演習を兼ねた在園児向けの「おひろめ会」があったのですが、そこで思ったよりもうまく得意技を披露することができたようでようやく吹っ切れた様子の娘、卒園式前夜は逆にハイテンションになり、テミンのライブから私が帰宅した時もまだ起きていて、23時頃にようやく就寝しました。明日、起きれるかな…?

■式の当日

寝不足が心配でしたが朝はいつもよりすっきりと目覚めた娘。彼女のドレスアップを行う合間に私もばばっと着替えます。
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↑久々に自分で着付けしたけどびっくりするくらい下手になってて朝からくじけそうだったよ、、でも、可愛い君にはお着物だって似合うんだ
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freakな君にもお着物がよく似合うんだ(着物界隈の方がこのブログを見ませんように…すみまへん)

ドレスアップした娘は何だかとてもお姉さんに見えて、まぶしかったです。

■お式~謝恩会:娘の言葉が持つ力

90㎝前後の見上げるような高さがある竹馬に乗った卒園児が、在園児代表の5歳児さんによる歌声をBGMに保育園のホール内を練り歩くとことから卒園式は幕を開けました。運動面ではいつも他のお友達を追いかけていた娘も、入場した瞬間から満面の笑顔で堂々と竹馬で練り歩いていて誇らしかったです。その後卒園証書授与や園長先生からの挨拶、父母の会からの送辞、卒園児への花束贈呈と続いて、卒園児から保護者への花束贈呈の時間になりました。卒園児&在園児が見守る輪の真ん中に母親or父親が1人座って花束を待つ、という親的にちょっと緊張度の高い状況ながら、卒園児はみな「お仕事がんばってくれてありがとう」とか「ごはんつくってくれてありがとう」等、かわいらしい言葉とともに花束を渡してくれてほっこりしていました。そんな中娘の番がきます。花束を持って歩いてくる娘。私の前で数秒考えた後に一言、「ぼくが泣いている時にぎゅってしてくれて ありがとう」、そう言ってくれました。正直全く予想していなかった言葉に驚くと同時に、その後しばらく涙が止まりませんでした。繊細で落ち込むことも多い娘に親として何もできていない受け止めきれていないと思っていましたが、娘は私が行っていることをちゃんと見ているしこれからも勝手に諦める訳にはいかないなと思います。

感動の第一部の後は卒園児一同動きやすい服装に着替えて第二部が(!)始まります。ここでそれぞれの卒園児が自分の「得意技」を披露し大盛り上がり。ある子はコマ、ある子はなわとび…娘は「竹馬チーム」で、スロープを竹馬で上り下りした後竹馬に乗ったままジャンプを披露していました。どうやら回数自己ベストを記録したようです。大勢の人が見守っていることへの緊張から失敗が続いてしまう子もいましたが、そのたびに卒園児や在園児同士で「できるよ」「がんばろ」と声をかけあっていて、大人が口を出す場面はほぼなかったです。結果、全員見事得意技を成功させていました。やったね!

卒園式終了後、一旦家に戻り一息ついた後、夕方から謝恩会へ。コロナ以降久しぶりの飲食有りの謝恩会となりました。素敵なテーブルセッティング、ユーモアたっぷりの司会進行、入園児からの歩みをまとめたムービー鑑賞、先生方へのプレゼント贈呈(これらも卒園児の保護者がすべて手分けしてやりました…ほんと皆仕事もある中でよくやったと思う)、先生や保護者からの心あたたまるスピーチ等々楽しい時間が流れます。そして会も終盤となり、父母会会長(卒園児保護者)による〆の挨拶の時間になりました。これまた人柄がとても良い会長の機転で、最後は大人の言葉ではなく子どもたちにインタビューして締めましょう!と提案してくれて、「将来なにになりたいですか」というお題で卒園児一人ひとりに会長がインタビューをすることになりました。「野球選手」「ケーキ屋さん」「お医者さん」「保育士さん」etc…あぁそういえば私も子どもの時そういう職業をふわふわ考えてたなーとか思いながら聞いているうちに、娘の番になりました。先ほどの花束贈呈の時以上に考えこむ娘。30秒ぐらいの静寂ののち、「みんなをまもる人」という答えがかえってきました。あー君という人は…君のそういうところに、私は一目置いてるんだ。ひたすら感じ入りました。「守る」やり方は様々あって、どれを選ぶかは自由、本人の選択次第で色々な将来像が描ける素敵ななりたい人像だなと思いました。その夢、応援するよ。そして、今すぐにはみんなを守ることができなくても、たとえ全員を守れないことがあっても大丈夫。あなたの夢のために何ができるかを考えて行動していく、ここから先のプロセス全部が十分尊いから。そのことも、今後いずれかのタイミングで彼女に伝えていきたいです。娘、君は大きくなったね。

■後日談:さくら咲けば一年生

感動の卒園式の週末が終わり、これから3月いっぱい、年長さんは保育園での最後の生活を過ごします。週明け早々娘は「息子ちゃんがいたずらばっかりしてこまっています」という主旨のお手紙を息子のクラス担任の先生に手渡ししたらしく、お迎えの時に園内中で話題になっていました。すっかり通常運転で頼もしい限り。1か月後には入学式、そこから怒涛の小学校生活が始まります。恐らく初めのうちはかなりナーバスになることが予想される娘ですが、ここまでの歩みを見る限りきっと大丈夫。私も夫も息子も、ずっと見守って伴走していくからね。これからも元気に大きくなっていきましょう!