こしょこしょ噺

好きなもののこと。育児のこと。あとはつぶやき。一姫二太郎を育てながらふらふら働いてます。

ぼくの力をあげる、きみの力を受け取りぼくは動く

子の運動会に参戦してきました。今年から息子も参戦&娘は保育園最後の運動会。その記録です。(娘の記述多め。)f:id:skytwo:20231008115859j:image

↑運動会日和!

■運動会前夜:娘、ド緊張

特に年長さんに上がってから、イベント前に緊張するということを覚えた娘。今回もそれはそれは緊張していました。SHINee大阪城ホールをゆらしていたであろうちょうどその頃、私は娘が作詞作曲した「ひまわりときりんの歌」を延々と横で熱唱するのをじっと聴いていた。歌詞の主旨は、きりんとひまわりが仲良しで、ひまわりは実は魔法が使えるので美味しいごちそうやらお洒落な服やらを色々出してきりんと一緒にずっと仲良く暮らす、みたいな世界観。そんな楽しい歌を即興で作ってしまう程度には緊張していたみたい。明日も早いからと早めにベッドに入ったものの中々寝付かずに、「いやぁ今日はプリキュアの動画みなくてほんとによかったですよぉ~だって観たらソラちゃんが『私までドキドキしてきました!』って言うのを聞いて娘ちゃんまでドキドキするところだったからね!!」「運動会よりももっとやばいことがあるんですよ…それは相撲大会(行事で相撲大会がある保育園なのだ)」などなど漫談口調で語り始めたり。とりあえず、「そうか、娘ちゃんめっちゃドキドキしてるんやね。」と声をかけて手をつなぎました。一方息子は即寝。緊張を覚えるのはまだまだ先なんか?(翌朝、そうではないと判明)

■運動会当日:息子の挙動

朝から保育園指定のゼッケンをつけノリノリの息子。同じくノリノリの娘とともにオープニングのキッズソーランを振り付けを楽しげに踊っていました。その様子が一変したのは会場となる近隣小学校の門をくぐったあたりから。急に指しゃぶりし始め、私に抱っこをせがむとそこから全く降りなくなりました。ま、まさか緊張している…!?結局抱っこから全く降りることなくキッズソーランを見守り、その他の親子競技中も待機時間は抱っこ星人として過ごしていました。それでも親子競技で自分の出番になるとすっと抱っこから降りてしっかり参加していたのはよく頑張ったと思う。競技で使用した三輪車が気に入ったのか、ゴールした後も二度ほど逆走して三輪車に乗ろうとチャレンジしては私に連れ戻されていました。保育園での運動会は残りあと3回、それぞれどのような変化を彼がみせてくれるのか、今からとても楽しみです♪

■運動会当日:娘の優しさ

若干緊張感がただようものの元気よく運動会へと出発した娘。オープニングのキッズソーランでは出だしの掛け声隊長をつとめます。普段の彼女からは想像もつかないくらい大きな声で「かまえ!!」と声出ししていてかっこよかったな。運動全般に苦手意識があるらしいですが、跳び箱も自分の目標設定どおりの段数跳べていたし、なわとびリレーも転ぶことなく走りきっていたし、最後のリレーも抜かされることなく1位を守っていたし、実際自分で思っている以上にできてたで、とは伝えました。少しずつ自信を持てるといいな。
そして、今回個人的に胸を打たれたのは要所要所で見せる彼女のお友達に対する行動でした。一番衝撃をうけたのがオープニングのソーラン演舞終了後、運動会前日まで体調不良でお休みしていたお友達が少し遅れ気味で列から離れて歩いているのに気づいた娘が、そっとかけより、肩に手をかけて手をつないでゆっくり歩いて退場していたこと。他にも年長クラスの個人競技中、お友達の出番の時は誰よりも大きな声で応援していたり…普段家ではどちらかというと傍若無人(?)な振る舞いで親をあごで使うようなところがある人ですが、いつの間にかお友達に対してこれだけ行動できるようになっていたことをその時目の当たりにし、とても驚くと同時にじんわりと泣けてきました。こんな冷血の母親から産まれてきたとは思えないくらい、あなたは思いやりや気遣いを行動にして示せる人のようだね。そういうところをどうぞ大切に、引き続き成長していってください。これからもあなたの行動に励まされる人がきっと沢山いるはずだから。

■力を受け取って行動する尊さと、お友達同士の受け取り合いを尊重する場の貴重さについて

ということで今年の運動会も無事に終了しました。(私自身は親リレーにて旦那氏と二人三脚で全力ダッシュするというプレイに挑んだのでもう脚ががくがくです苦笑。)

そして今回の娘の健闘にはBehind storyがあります(担任の先生が教えてくれた)。跳び箱競技については実は本番3日前まで目標の段数が全く跳べず、娘は保育園での練習中に大泣きしてしまったとのこと。他にも何人か同様の理由で泣いてしまった子がいたため、練習後にクラスメート一同でお話合いをしてどうすれば自分が思った通りに跳べるか意見を出し合った結果、「お友達から勇気をもらう。そのためにお友達とぎゅーする」という結論に至ったらしい。結果、娘はそのハグのあと夕方の練習で無事に目標段数跳ぶことに成功したとのこと、他のお友達も本番当日は全員が自分の宣言した目標段数を成功させていました!「●●に力(勇気)をもらう」とはよく聞く言葉のように思いますが、実際にその力を受け取って自分の次の行動にまでつなげていることが、まず本当に素晴らしいと感じました。大人でも中々できることではないと思う(少なくとも私自身は、誰かに「力をあげる」と言われてそれを実際に自分の次の成果にまでつなげられるかと言えば、できていないことが殆どだ)。そんな尊い行動を保育園児にして実践している子どもたちに感動すると同時に、大人が一方的に励ますのではなく敢えてお友達同士で考え支え合うことを根気強く支援してくれる今の保育園の環境を、本当に有難く思います。娘の卒園まで残り半年弱、この環境で目一杯のよい想い出づくりと経験ができますように。