こしょこしょ噺

好きなもののこと。育児のこと。あとはつぶやき。一姫二太郎を育てながらふらふら働いてます。

習い事考(親の詭弁とか、娘がステージで笑うようになったこととか)

先週末は娘のバレエ発表会でした。彼女にとっては人生3回目の発表会。たった3回ではありますが、発表会前後の状況とか当日の彼女の表情の変遷が印象的だったのと、親としても忘れてはいけない反省点があったという意味で記録します。

①第1回目発表会:淡々と

バレエダンサーが登場する絵本きっかけでバレエに興味を持った娘。3歳の誕生日を待ってバレエを習い始めました。「バレエやってみる」と言い出したのは彼女からなんですが、当時のレッスン中の様子はとにかく淡々としていて、他の生徒さんとわちゃわちゃする訳でもなくもくもくとレッスンに取り組み、ぱっと見では楽しいのかそうでないのかも読み取りづらかった記憶があります。それは初めての発表会でも様子は同じで、全く緊張するそぶりも見せず、観客100名ちょいの決して小さくはない規模のステージに無表情で立っていて、振り付け通り正確に踊っていた姿は忘れられません。

②第2回目発表会:試練。親は猛省。

前年の発表会とは打って変わって、沢山の観客に囲まれることへのプレッシャーをはっきり自覚するようになった娘。本番2週間前あたりから、「もうレッスンにはいかない」「おきゃくさんみにくるのがこわい。」「きょうもばれえであしたもばれえ。もういやだ」、ときっぱり拒絶の意志を示すようになりました。今から思い返せば、本番前の特別レッスン含めてレッスンは週3,4のペース&発表会はまさかのど平日開催(!)で、保育園のお友達は一人も呼ぶことができず、家族以外は自分の知らない人ばかりが100名規模で押し寄せるステージに立ちなさいというのは、プロのダンサーを目指す訳ではない4歳の子どもにとって過酷すぎました。彼女の苦しい気持ちを受け止めようとしつつ、さりとて本番直前に出演を辞めるという決断もできず、結局、何とかなだめすかして本番を迎えることに。当日の彼女は、相変わらず正確に踊っていていましたが、終始 何かと闘っているようなこわばった表情をしていて、会が終わった帰り道にお菓子を買って「打ち上げ」したときにはじめて笑顔を見せてくれました。本人のがんばりは100点満点中250点、詭弁をふりかざして無理強いをしてしまった親の振る舞いはマイナス50点の、苦い思い出。

③第3回目発表会:笑顔

2回目の発表会後に娘と改めてお話しし、最初のお教室を辞めることになりました。娘いわく、バレエを踊ることは好き、とのことだったので、近所の公民館で開催されているバレエサークルに教室をお引越しして今日に至ります。これまでの環境とは異なりゆるやかな雰囲気の中でのレッスンで、クラスのお友だちとも打ち解けて迎えた発表会当日でした。会場が保育園の近所ということもあり保育園のお友だちが沢山観にきてくれて娘も嬉しそう。「いっせんひゃくにじゅうとひゃくくらい緊張するわー」と朝からぼやきながらも、本番中もずっとにこにこ笑顔で踊っている姿に胸が熱くなりました。大好きなお友だちに観にきてもらえる喜びを感じてそれを表情に出せるようになったのは大きな成長だと思います。本当に、いい表情でした。


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これからも踊ることを楽しんでくれればと思いつつ、本人が辞めたいと言ったら(辞めたい理由は確認しつつ)いつでも引きさがる覚悟で引き続き見守っていきたいと思います。