こしょこしょ噺

好きなもののこと。育児のこと。あとはつぶやき。一姫二太郎を育てながらふらふら働いてます。

オニュの「踊り」に全集中〜O(Circle)編〜

オニュのO(Circle)は歌詞とかメロディーとかMVとか衣装とか、それぞれにものすごく解釈の余地がありそうな作品なので、中でも自分的に一番地に足ついた感想が出せそうな振付に集中して観てみることにしました。(人様の踊りを見るのも、お遊び程度に自分が踊るのも結構好きだからというだけの理由。)結論、推しの圧倒的なパフォーマンスの前ではやっぱり語彙が浮遊して迷子になったという話です。

↓Circle振付師チェヨンジュンさんのMVリアクション動画。これまで手がけたどの作品よりも長い時間をかけて考案した振付とのこと。Circleのようにスローテンポでカウントもあるのかないのか曖昧で、かつ壮大な世界観の曲への振付は、敏腕振付師の彼にとっても新たな挑戦になったのだろうか。

안무가 최영준 Reaction | ONEW 온유 ‘O (Circle)’ MV ⭕️ - YouTube

↓画像は以下のステージパフォーマンスからお借りしました。ちなみにCircleの衣装の中では「クジラのお腹の中」の白い衣装が一番好きです。つやんとしたヘアスタイルとかベースメイクの質感含めて大好き♡(決して胸元だけちゃうよ!)

'최초 공개' 온유(ONEW) - O (Circle) #엠카운트다운 EP.787 | Mnet 230309 방송 - YouTube

■初見の感想は「!?」

→何かの作品の振付を見たときに、大抵は「ダンスがキレててかっこいい」とか、「サビのあの振付がかわいい♡」とか、何かしらサマリーとなるキーワードが出てくるんですが、この作品については初見では何が起こったか分からなかった。分からないけれどすごいものを目撃した感覚。「えっ…?えっと、ごめんもっかいみせてもらっていい?」と、まさにCircleのごとく何度でもぐるぐる繰り返して観てしまう作品だと思いました。

■好みかどうかと惹き込まれるかどうかは完全一致ではないということ

→Circleの振付では、ダイナミックに踊る10人のバックダンサーに対してオニュ自身は結構ぎりぎりまで削ぎ落とされた動きになっています。ミュージカルみたいだ。私自身は、単純な踊りの好みだけでいえばキーくんのkillerみたいな完璧に音にあててくるキレッキレの振付と彼自身の動きが大大大好きです。でも、Circleにおけるオニュの踊りは、キレているかどうかという観点をこえて惹き込まれちゃう。Circleという作品の世界観やそこに登場するキャラクターががっつり憑依したオニュの姿が、私の目を惹きつけてやまないです。

少なくともCircleのパフォーマンにおけるオニュは、踊っているというよりもCircleの主人公としてステージにひたすらに存在し続けている、という表現の方が個人的にはしっくりくる気がします。例えば「서로 그렇게 닮아서 말없이 안을 수 있는 우리 우리 」の2×8(正確には4+1×8かな)だけみてみても、オニュ自身はほぼ踊ってはいなくて女性ダンサーさんにあゆみよった後は基本なされるがままなんですが、最後の4カウントで一瞬だけダンサーさんに視線をおくって→組んだ腕でウェーブをおくって→ダンサーさんとひと時重ねた手をはらりと離す、ただそれだけの動きなのに「似通っている僕ら」の関係性とか無常観みたいなものを感じて切ない気持ちにさせられました。

激しい振付に頼らず、バックダンサーさんが表現する⭕のうねりにとけこんで、柔らかくただそこに存在し続けることって並大抵のことではないと思うのです。単にめっちゃ踊り込むだけではできないと思う。

Circleという作品の世界観と、オニュがこれまで積み重ねてきた試行錯誤とが奇跡みたいにぴったり一致したがゆえになせる技なのか‥いずれにしても、稀有な作品だなと感じました。

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そのうちDance practice動画も出してくれるかな?何度でも何度でも見返して、がっつり心ゆさぶられたいと思います。