新規オニュペンであると同時に推し活初心者でもある私。推し活なるものを理解するヒントがほしいと思い手に取ったのがこちらの本です。(最近オニュさん関連のタイムラインのツイートに少し心ざわつくことがあって、ガイドになってくれる存在が欲しかったのかもしれない)
著者が自分自身の推し活経験を軸に「推しとは何か?」を、オタクへの愛情に満ちた解像度の高い言葉でもって考察した一冊。以下ネタバレ含みますので未読の方はご容赦ください。
表紙がいらすとや!!
■「好きの『共感』」が持つ力
同じ想いを持つ者同士、「共感」し合うことで、 僕たちは胸の内にある愛をさらに膨らませているのです。
→ 私がなぜTwitterを始めたのかこの一文で少し分かった気がしました。オニュへの想いを静的なブログに紡いで自己完結するだけでなく、リアルタイムに表現したい、 そしてシャヲルからオニュさんへの愛ある言葉に触れて共感していたい、 双方への渇望が背中を押したのだろうと。
■「推しが見てるで」という最強ワード
どんな法律よりも神様の天罰よりも、「推しが見てるで」 の一言の方がオタクにとってはよっぽど強力です。
→このワード、我が家で一番目立つ位置にあるカレンダーに書き込みました。 私の場合であれば、ついつい子どもに酷い言葉をぶつけそうになった時、「今の顔オニュに見せれる?」の一言を。 自分のツイートやブログの文章にしてもそう。 基本的には自由に想いをつぶやくツールではあるけど、 これオニュさんがみて悲しくないかなぁという視点は忘れずにいたいです。
■三島由紀夫を宿した찡구に、私はなりたい
言葉は、私たちが推しに贈れるいちばんのプレゼント。大切な推しだからこそ、とっておきの言葉を集めて、丁寧にラッピングし、優しい色のリボンを添えて届けたいものです。
→この本の数ある共感ポイントの中でも最も激しく頷いた箇所の一つ。私の場合オニュさんを推すようになってからブログの更新頻度がめっちゃ上がったんですが、それは拙くてもまずは手を動かして書くことで、何とか自分なりのよい言葉で第三者に想いをお伝えできるようになりたいからなのだと思います。ちなみに語彙力の高い文章が書けるお手本として、著者は三島由紀夫を挙げていました。お手本のスケールが大きい!まずは金閣寺を読んで美しきものの美しさを解像度高く表現する語彙を学ぶとしよう。
要所要所で共感の嵐が吹くと当時に、心安らかな推し活のバイブルになってくれる良書でした。 推し活を始めたばかりの今のタイミングで読めて良かったし 、シャヲルだけでなく推しがいるすべての人にとってきっと1つは激しく共感できるポイントや、心に留めておきたい言葉が見つかるおすすめの一冊です。
そして、本書のChapter4にあった「愛の配分」に関する記述に虚を突かれ、救いめいたものを感じ、外で読んでたにも関わらず涙が出たことを申し添えておきます(詳しくはぜひぜひどうか直接読んでください)。
本書タイトルにも含まれている問い=「あなたにとって推しとは?」。これに対する私の解は「吉兆」です。家族ともまた違う、私の平坦な人生に突然現れた、とびきり輝くよい兆し。それが、オニュさんでありSHINeeだと思ってます🐰💎
推しを推すわたしは、こうして今日も少しだけ、自分自身を肯定する。
※画像お借りしました。