先日後追い視聴したこちらの対談コンテンツ(オニュさんと、建築家のユ・ヒョンジュンさん)、とっても面白かったです。
小さい頃の夢は建築家だったというオニュさん。そんなオニュさんが建築絡みということでこれまでステージに立った様々なコンサート会場の話をしてくれるんですが、映像提供元がユニバさんなのでとにかく過去のイルコン映像が満載&味の素スタジアム、東京ドーム、代々木体育館などなど、日本の施設の話も沢山してくれています。建築家の教授さんもお話し好きのユーモアたっぷりの方で、見ごたえたっぷりのコンテンツです♪残念ながら公式の日本語字幕がついていないので、自分の備忘録用として印象的だった部分の英語字幕を和訳して以下記載しておきます。(韓国語→英語→日本語と遠回りしているのがもどかしい…!)
※以下ユ・ヒョンジュンさん:👤、オニュさん:🐰 で記載)
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■0:49~:はじめに
👤建築家としてオニュさんにお聞きしたいことがあります。あなたは多くの国で公演されてきましたよね。私はコンサート会場にとても興味があるんです。多くの人々はコンサートを座席から体感します。ステージに立つということは殆どの人が経験できないことです。
🐰その通りですね。
👤16年間ステージに立ってきたK-POPアイドルの気持ちを聞いてみたいです。
🐰観客の皆さんに挨拶するにしても、1階の人は下を向いて、2階、3階の人は上を向いて挨拶しないといけません。みなさんと目を合わして挨拶するためには上も下も見ないといけないので、友達がコンサートに来てくれても見つからないんです。
👤10何万人の中から彼らを見つけるのは大変でしょう。
🐰はい、そういう時もあります。
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■1:45~大雨のEverybody@味スタでのSMT
🐰時には数千人規模の小さな規模のコンサートを開くこともあります。
👤おーそれは小さなコンサートですか?信じられない、、
🐰SMエンタのおかげですね笑
👤数千人規模が小さなコンサートだとして、大規模コンサートだと何人くらいの規模になるんですか?
🐰SMTコンサートには10万人近くが来ました
👤おぉ‥そのコンサートはどこで行ったんですか?
🐰味の素スタジアムです
👤それは屋外?それとも屋内スタジアムですか?
🐰確か屋外スタジアムだったと思います。その日は大雨で、床が水浸しになっていました。「Everybody」という曲が床に寝転んだ状態から始まるんですが、もう狂ったみたいに楽しもうということになりました。
👤危険じゃなかったですか?感電とか…諸々
🐰そういった危険にさらされることは、私たちにはどうしようもできないことだったので、自分たちにできるパフォーマンスに集中することにしました。
👤プロですね、、
🐰へへへ笑
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■2:42~Point.1:オニュのコンサート体験
👤SHINeeが初めて東京ドームで公演したのはいつですか?
🐰私たちはまずホールツアーからスタートしました
👤ホールツアーとは?
🐰日本のコンサート会場にはホール、アリーナ、ドームがあります。ホールは5000~6000名程度収容が可能です。アリーナは1万~2万人程度、そしてドームは3万人~5万人程度の収容が可能です。先ほど私が話した味の素スタジアムはドームよりも更に大きいです。
👤東京ドームは本当に興味があります。これ本来は野球の会場ですよね?
🐰ええそうです
👤では全席固定席の状態でどのようにステージを設営するんですか?フィールドのところ?
🐰投手が入る側です。何て言うんでしたっけ…ベンチ?
👤ダッグアウトですね。
🐰はい、それです。ダッグアウトが目の前にありました。着替えて次のステージに備える必要があったため、私たちはスタジアムの片側にとどまらないといけませんでした。なのでそういう形式か、もしくは特別な場合にはスタジアムの中央に円形のステージを作るか、そのどちらかです。
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■4:05~:他メンバーのソロコーナー中にラーメンを食べるミノ
👤コンサート中は着替えや休憩の時間が必要ではないでしょうか?
🐰それについてはミノの面白いepがあります。グループでコンサートをするときは、他のメンバーのソロパフォーマンスがあります。他のメンバーのソロパフォーマンス中に、ミノはラーメンを食べていたんです。
👤!なんでですか?エネルギー切れ?
🐰ミノはお腹がすいたからだって言ってました。ソロパフォーマンスの時間は10分程度と短いんですが、ミノはそのわずかな時間の間にラーメンを食べていました笑。
(東京ドームのライブ映像を観ながら)
👤このステージは本当にかっこいいですね…これは油圧で動くステージだったんでしょうか?
🐰はい。引っ張り上げられてスラストステージになる仕組みでした。
👤引っ張り上げられてからですか?かっこいい。
🐰なので、こんな風に(三方向を客席が囲む)なるんです。
👤以前はステージが1か所に固定されていて、ファンは一方向からしか私たちをみることができませんでした。ですが今はステージをどこにでも移動させることができます。だから自分のパートではない間であったとしてもファンと交流できるんです。
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■5:13~:光林アートセンターBBCHホールについて
🐰私は最近この会場でミュージカルに出演しました。ここも大きな会場です。
👤ミュージカルで出演することとK-POPアイドルとして出演することの違いは何だと思いますか?
🐰一番の違いはスケールで、もう一つの違いは自分と観客との距離です。
👤ミュージカルだと距離がとても近い?
🐰はい。
👤近いと緊張しませんか?
🐰はい、実際緊張します笑。これだけ近いと汗をかいているのも見えます。
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■5:51~:小さな会場の良さ
🐰あと最近ソロコンサートも開催しました。他の会場よりも小さめなオリンピックホールだったので、観客がより私のパフォーマンスに集中できると感じました。それで、ファンもこのコンサートをとても気に入ってくれたと聞きました。
👤私も色々な場所で講演していますが、大きな会場での講演も好きですが、小さな本屋さんでの講演の方が好きです。実際に私の本を読んでくれた数十人だけを対象に講演することで、集中してその方々を話すことができます。熱心なファンだけが集まった場所では、私たちは更に親密になり、物事が魔法のようにあるべきところにおさまるようです。
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■6:29~:代々木体育館について
👤私も知ってます、この建物。
🐰はい、代々木です。
👤東京オリンピックのために丹下健三が造った建物です。ここでパフォーマンスしたことがあるんですか?
🐰はい。SHINeeが初のソロコンサートを行った場所です。私のソロコンのオーラスを行った場所でもあります。
👤あなた一人でこのスタジアムを埋められるんですか?
🐰はい。ここでファンの皆さんに会えて幸運でした。
👤この建物は吊り橋のような構造で有名です。線を支える2本の柱があり、その線から吊り橋のように屋根が垂れ下がっています。
🐰ああ~!そういう構造なんですね!
👤ゴールデンゲートブリッジのように屋根が湾曲しているのはそのためです。
🐰なるほど…。骨組みが橋のような構造をしているんですね。
👤曲線がとても優雅で美しいです。
🐰そして、エネルギッシュなコンサートを行って観客に一緒にジャンプしてもらうと、会場が共鳴するのを感じることができます。(ジャンプして揺れるジェスチャー)
👤そんな風に?
🐰はい。一緒にジャンプした時に!なので、ジャンプしてはいけないという条項があったのを覚えています。
👤それは本当に建物が倒壊する可能性があるからですね!吊り橋構造の建造物…ロンドンに行ったことはありますか?
🐰はい。
👤ミレニアムビレッジはご存知ですか?
🐰はい、はい知ってます!
👤歩行者用に造られた素敵な橋です。世界的に有名な建築会社がこの橋を設計しました。が、人々がこの橋を渡ると揺れ始めたんです。橋の上を人が歩いていたという理由で。
🐰橋にかかる力だけでそうなったんですか?
👤ええ。設計時の事前予測では、人ではなく車の重みのみ考慮して計算されたんです。
🐰(そっか…!!!!)
👤人と車は全く違います。車は車輪で走りますが、人間の足はそうではありません。私たちが転ばないのは、一歩を踏み出すときに足が地面をわずかに左右に押すからです。そうすれば私たちは倒れないのです。建築会社は橋が左から右に揺れるという計算を入れなかった。しかし、何千人もの人々が一緒に歩くとき、私たちは本能的に足取りを同調させる傾向があります。
🐰えーっそうなんですか!?
👤はい。それでは橋はますます揺れ始め、彼らは橋を閉鎖した。
🐰本当に!?信じられない…
👤ですから、コンサート会場で聴衆が一斉にジャンプして衝撃が蓄積すると、建物が倒壊する可能性があります。
🐰あぁ…だから危険なんですね。
👤私は実際に代々木体育館に行ったことはありませんが、音響的にはよさそうですね。天井は凸面になっていて、反射した音を拡散させます。私は学校で、凸状の構造は音を拡散させることができるためベターだと学びました。凹面構造は音を集中させ、静的な環境を生み出します。
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■9:01~:ソウルワールドカップ競技場について
🐰ここでもパフォーマンスをしました。天井のない屋外スタジアムでパフォーマンスするのは本当に大変です。
👤そうでしょうね。音漏れのこととか。私も講演をすることがありますが、音響が良いと自分の声をそのまま伝えることができます。なので、たとえ小さな音響設定の違いでも、そのおかげで自分の講演に集中することができます。一番嫌なのは、知人に頼まれて高校の体育館で講義しなければならないことです笑。
🐰あぁぁ…笑笑
👤自分の声が聞こえない、そして子供たちは聞く耳を持ちません。悲惨だ苦笑。
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■10:02~:代々木体育館の音響について
🐰あのスタジアムの素晴らしいところは、音の遅れを調整できることです。音が伝わる距離を時間を計算し、声を隅々まで均一に届けます。遠くの人に向かって叫ぶと「ヤァ!」「…ャァ(やまびこの再現)」こんな風に聴こえます。しかし時にはそれがかっこよく聞こえることもあります。
👤あぁ、それは空間を感じるからですか?
🐰そうです。ドームや大きなコンサート会場でパフォーマンスするときに、私が「皆さん一緒にー!」って言うと観客の皆さんが「わぁぁぁ!」って、そして「ワァァァァァァ…(声の波が会場をぐるりと伝わる様子を再現)」っていう風に響くんです。
👤宗教建築で音が響く空間がある建物を造る理由の一つですね。大聖堂に行くと、中で音が響きます。それはより深い空間と神聖さの感覚を与えます。
🐰うわぁ、、建築の不思議…
・音が遅れなく伝われば空間が小さく、少し遅れがあれば空間が広く感じられる。そこ(代々木体育館)には音の遅れをコントロールするしかけがあるのでしょうね。
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■11:12~:オニュさんの記憶に残るステージ
👤もう少し、コンサート会場についてお話しさせてください。オニュさんがこれまで経験された最大規模のコンサートはSMTの10万人規模のもので、最少は4000名とのことでしたが、中でも最も記憶に残る会場はどこでしたか?もちろん、どの会場も特別だとは思いますが、その中でももし印象的なものがあれば。
🐰全ての会場が私にとって特別ですが、「本当にこれで大丈夫かなぁ?」と感じたものはあります。昔、「ROCK OF AGES」というミュージカルの韓国での初演に出演した時のことです。アンコールの際に、私が客席に降りていって階段を駆け上がり、そのまま手すりのところに立って歌う場面がありました。
👤あー手すりのところにですか?
🐰はい、そう記憶しています。
👤それは特別な経験だったんですね。
🐰はい。そういう場所は通常はステージとは言いませんが、そこで観客の皆さんととても近くで交流することができました。私が待機している時ですら、ファンが「オニュめっちゃ近い!」というテンションでしたし、それで余計に演じるのが楽しくなりました!
👤それはすごい経験ですね…その場にいられたあなたのファンは本当にラッキーだ。
🐰あははっははは~笑
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■12:42~:パールアクアグリーンについて
👤オフィシャルファンカラーは何色ですか?
🐰パールアクアグリーンです。
👤この色で埋め尽くされている光景はまるで海のようで、人々がそれを揺らすときは特にそう感じます。
🐰ですので、私の新しいタイトル曲(Circle)では「僕が夢見ていた緑色の世界」という歌詞を入れました。私はシャヲルにとても強い愛着を持っていますし、シャヲルが私たちのファンであることをとても誇りに思っています。
👤私も、あなたと同じ立場だったらそう思うと思います。そして感謝の気持ちでいっぱいになるとも思います。
🐰ふふふふっ笑。
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■13:13~:オニュさんとファンの関係性
👤オニュさんは15年以上の年月をファンとともに過ごされてきています。
🐰はい。とても長い時間が経ちました…。
👤ファンとの関係性はいかがですか?この年月を通して何かしら変化したのでしょうか?
🐰最初は、私を無条件に愛してくれる人がいるのかもしれないという、慣れないけれど素晴らしい感覚から始まりました。ですが今は、個別にファンと会話すると、皆さんの方が私自身のことをよく知っているなと感じます。私がファンに言えないようなことはこの世で何もないと思います。例えば私が自分のアルバム準備で大変な時は、「今大変だよ~」と言います。私とファンはお互いに補い合っていると感じますし、それによって私自身も以前よりずっとオープンマインドになったと思います。
👤15年という歳月は、たとえファン一人ひとりを知らなかったとしても、ファンをよく理解するには十分だったのかもしれませんね。たとえ観客一人ひとりは別の人間であっても、あなたの歌とコンサートを介して一つになる。それはとても刺激的な体験だと思います。オニュさんは人々を歌で一つにして、私は建築を通して人々を結束させます。私が建築家になった理由の一つかもしれません。
🐰もし自分がKPOPアイドルじゃなかったら何になっていただろうとよく考えるんですが、毎回「建築家になりたかったな」とか「デザイナーになりたかったな」という結論に行き着きます。手先の器用さが求められる職業のことをよく考えるんです。
👤建築家、いいですね。ぜひセカンドキャリアにしてください!
🐰えっ、今からだと遅くありませんか?
👤あなたはまだ33歳ですよね。今や人生が100年スパンの時代です。もともとジャーナリストだった人が建築を学んで世界的に有名な建築家になったケース(レム・コールハース)もあります。
🐰わぁ、じゃあ私も遅くないんですね。
👤はい、全く!
🐰平均寿命も100歳ですね、、、
👤その通りです。何度か仕事を変えるには十分な期間だ。たとえ50歳からでも建築家を目指すのは遅くないんですよ。
🐰おー笑
👤たとえ建築家にならないとしても、建築について学ぶことはあなたの人生を豊かにしてくれます。旅をしても、他の人より多くのものを見て取れることが建築を学ぶ醍醐味だと思います。もちろん、自分で建物を設計するのも面白いですし。そして私は息子には「将来何をしたいか分からないのであれば建築を専攻しなさい。将来きっと助けになるから」と言っています。
🐰私にとっては、建築家という言葉自体に威力があります。だけど私は建築家という仕事について多くは知らないので、それになりたいという事は軽率ではないか、と考えてしまうんです。
👤厳密にいえば、音楽は奏でられているその間に空間そのものを変えます。
🐰そうですね。
👤その歌が終わった後には、空間の雰囲気は全く別物に変わります。ですから、歌手も建築家も空間を変え、人々の心を動かすという文脈では同じだと考えています。建築家に最も近い職業は、作曲家や指揮者、そして歌手ではないでしょうか。根っこが同じだから、オニュさんは偉大な歌手であるのと同様に、建築の分野でもいい感じになれると思いますよ。ぜひ建築家に!笑
🐰ははははは~笑
👤絶対になれますよ!(新人採用を試みる)
🐰あー、、いずれやってみます。
👤まずは「シャーロック ヒョンジュン(ヒョンジュンさんのYoutubeチャンネル名)」をチャンネル登録するところからですよ♪
🐰はい、はーい笑!
👤私のコンテンツは、建築を学ぶ目的でも建築家になるかどうか検討する目的でも観ていただけますから。
🐰決心がついたらお電話していいですか…笑?
👤もちろん!インターン入社したくなったらいつでも連絡ください♪
🐰(爆笑)
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■16:56~:これからのコンサートに関する構想は何かありますか?
🐰今はまだはっきりとしたものがある訳ではないですが、今回のコンサートを糧にもっともっと自分の想いを伝え、お互いに同じ心で一緒に楽しめるコンサートを創っていきたいです。
👤はい。あなたのファンにとっての一番のギフトは、あなたが健康でいること、そしてファンと沢山交流することではないかと思いますよ。
🐰ほんっとうに…そうですね。
👤ミュージカルでもコンサートでも、そういったものを通してファンと交流する時間がつくれるといいですね。オニュさんの活動を応援し、また、これからも楽しみにしています。
🐰ありがとうございます!もし先生が私を必要になった時、そばにいて欲しい時は電話くださいね。
👤えっ本当ですか!
🐰はい。
👤真剣に?
🐰はい♪
👤わぁあ、本当にありがとうございます。
🐰とんでもないです。
👤次にいつでもその権利を使えるようにとっておかないとですね!ありがとうございました。
🐰ありがとうございました!