9月13日に行われた、オニュさんワールドツアーのバンコク公演の感想です。私が来月から転職する関係で遠征は当分お休みになりそう。そうなる前にどうしても現場のオニュさんの姿を少しでも多く目に焼き付けたくて足を運んだ公演でした。結論、遠征「お休み」前の締めくくりがここで本当に、よかった。ここ最近の自信に満ちたオニュさんとはまた一味違う、でもやっぱり魅力的でたまらない姿をタイの穏やかな찡구の皆さんと一緒に見届けたひと時について書きます。
- ■会場下見
- ■公演当日
- ■サウンドチェック
- ■グループフォト
- ■セトリ
- ■神席にて:推しの左半身を拝む
- ■ゆらぎ:Winner,Timepiece,Epilogueに感じた「灯火」
- ■その時々の気持ちをのせて、オニュさんが安心して憑依できるということ
- ■おわりに:ゆらぐ時もゆらがぬ時も
■会場下見
公演前日、今回の公演会場となるMCCホールへ足を運びました。The Mall Lifestore Ngamwongwanというショッピングモールの一角にその会場はあります。
↑会場は4階
↑ショッピングモールによくありそうな雑貨屋さんの角を曲がると・・・
↑いきなりこういう広場が現れました。日本や韓国にはなかなかない雰囲気の会場です。オニュさん、明日はよろしくね!
■公演当日
午前中に軽くバンコク市内を観光した後、会場入りしました。
↑フォトブースにて。
↑バンコク公演の入場特典フォトカード。ライブ中のVCRに登場したオニュさんかな?ものすごく可愛い。
↑ついつい買ってしまったバンコク限定グッズ(ヘアクリップ)。メイク中に前髪を留めておくのにちょうど良いサイズです。
■サウンドチェック
受付開始時刻から30分経過しても始まる気配がなく少しやきもきするも、無事会場内に入ることができました。
↑バンコク公演は基本的に座って見る形式だったので、身長差で埋もれることもなくありがたかったです。
メインステージ上手からおもむろにオニュさんが登場。タイのしきたりに合わせた、胸の前で合掌するやり方できちんと挨拶をした後、なごやかな雰囲気でサウチェがスタートしました。
↑サウチェオニュさんのお衣装はこんな感じ。これ、私が意地悪でトリミングしたわけではなくて本当にこういう感じで見切れた状態で撮影していました。後から見返した時のショックたるや苦笑。自分の撮影スキルの無さとオニュさんの衣装が同時に分かる貴重な一枚です・・・。ちなみにこの時は、私の斜め前に座っていた찡구さんにオニュさんがマイクを向けてAll Dayの掛け声を求めて、「OKよくできました♪」とばかりに両手でリアクションしてくれていました。あの笑顔、撮りたかったぜ。
■グループフォト
グループフォト付きのお席だったので、サウチェ終了後その場に待機して撮影タイムへ。おもむろにメインステージ上にパーテーションが運びこまれて客席からはステージが全く見えないようにレイアウト変更されました。そしてペンラと貴重品以外はお席に置いて、ステージ下手側に座席番号順で一列で並び、その後20名ずつステージに上がって撮影し上手側からすばやく撤収する流れです。パーテーションの奥からは「カメラみてくださいね~1,2,3はいお帰りください」的なカメラマンさんの英語が聴こえる以外は参加者の足音しかしなくて、そこにはイジンギがいるはずなのにヲタクの悲鳴一つ聞こえないことが私には少し不思議でしたが、そのことをお隣の方に話してみたら「息をのむしかできないからでは」というまっとうなお答えが。なるほど確かに。
ステージ下手に入り、細い階段を昇っていざステージ上へ!参加者の席が二列用意してあって、オニュさんは後列真ん中にニッコニコで立って待っていました。色白だ・・・発光している。オニュさんの隣には欧米圏から来られたと思われる顔立ちの찡구さんが超幸せそうな顔で立っていました。はるばる来られた甲斐がありましたね!前列右端に座った私は、そのままオニュさんの方だけ見ていたい気持ちをおさえてカメラに向き直り、何のひねりもないピースをして素早くステージから立ち去ったのでした。そういえばこの時の写真、どうやって共有されるんだろう笑。
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フォトタイム終了後、一度会場の外に出てスローガン一式を受け取り着座しました。
↑「今日も私の心はあたたかです」かな?可愛らしいデザインのスローガンでした。
↑サプライズ企画まで可愛かった今回の公演。中でもEvent2については後述の通りなかなかシュールでほっこりする空気が会場内に流れ、結論オニュさん大喜びでした。運営様GoodJob。
いざ、開演です!
■セトリ
●VCR
PERCENT (%)
No Parachute
Yeowoobi
Far Away
●メント
Conversation
All Day
마에스트러
Paradise
●VCR
Winner
Timepiece
Epilogue
●VCR
Silky
Sunshine
매력
●メント
Expectations
Caffeine
Animals
●アンコール待ち。찡구によるStarry Night合唱
오래OKㅋ
만세 ※客席降り
Happy Birthday
以下のお写真三枚はマスター様のお写真をお借りしました。余談ですが私はこの方の撮るオニュさんが好きです。推しがまとう光を写真にとらえるのが本当に上手で、どのお写真も素敵。
↑第一セクション。ソウルコンぶりの白セットアップ。オニュさんの美しいシルエットを際立たせる良い衣装だと思います。どうぞこのまま武道館へ。
↑第二セクション。これまで赤い王子様衣装だったものががらりと変わりました。チノパン。どなたかの感想で「まるでNCT WISHのようだ」という内容をSNSで見かけてなるほどと思うなどした。
↑アンコール。色とりどりの紙ふぶきが舞う中、Happy Birthday を歌う姿がまぶしかった。
■神席にて:推しの左半身を拝む
これまでの海外公演では特に深い意味は無くステージに向かって左側の席を選びがちだった私。たまには向かって右側の席にしてみようと選んだ今回の席が個人的に大当たりでした。今回オニュさんはサブステにとどまって歌う時間が長く、その時にちょうどオニュさんの左真横に位置するお席だったので、オニュさんの左半身を一生分拝むことができた気がします。一説によると、お顔の左側は感情の処理に優れている右脳の影響を受け、感情が豊かに表れやすく、本音が出やすいそうです。だからかは分かりませんが、サブステでオニュさんが歌ったExpectationsとCaffeineに、私は異様にゆさぶられることになります(後述)。
■ゆらぎ:Winner,Timepiece,Epilogueに感じた「灯火」
バンコク公演の数日前にオニュさんが送ってきたFrommのメッセージには、自分のこれからについて若干思い悩むような主旨の言葉が綴られていて。それを読んだ先入観があったからかもしれませんが、今回のオニュさんには、最近の公演における自信に満ちた完璧なパフォーマンスとは一味違った「ゆらぎ」のようなものが感じられた気がしました。特にそれが顕著だったのはバラードセクションにおけるWinner。体調的なものなのか気持ち的なものなのかは分かりませんが、途中何かが喉元につまったかのように歌声をとめる場面が何度かあって・・・でもそのたびに客席の찡구が歌詞をつないで一緒に歌っていて、私も祈るような気持ちで「Winner」と声を返していました。その後のTimepieceとEpilogueでは歌声に詰まることこそなかったものの、私が大好きな、時にまつわるこれらの曲を歌うオニュさんの姿を見ているうちに、客席のフラッシュイベントによるあたたかな光の色もあいまってかまるでゆらゆらと美しく揺れるろうそくの灯火を見つめているような気持ちになってきて・・・私は泣いていました。「すべてはいつか素敵な思い出になる」というEpilogueの言葉に、今のオニュさんが置かれているかもしれない状況を勝手に重ねたのかもしれません。オニュさんの最新アルバムの一曲にEpilogueがあって、本当によかった。個人事務所のただ一人の所属アーティストとして、新しいものを生み出し続けないといけないプレッシャーは素人にはとても想像しきれません。そんな時、ビジネスパートナーや家族友人ファンの存在はもちろんのこと、オニュさんがこれまで自分の手で生み出してきた数々の楽曲もまた、オニュさんの心強い味方になっているとそう信じたいです。
■その時々の気持ちをのせて、オニュさんが安心して憑依できるということ
前述のバラードセクション後、衣装を変えてSilkyや매력を華麗に歌い終えた後のメントでも、オニュさんのゆれる気持ちのようなものは言葉が分からなくても何となく伝わってきて、客席の찡구が何度も「괜찮아」と声をかけていたのが印象的でした。この時のメントに関する他の方の翻訳を読む限り、今少しスランプかもしれないと思っていること・Winnerを歌っているときに、もっと上手くやりたいのにと思っていたら찡구が歌ってくれたことがありがたかったこと、などをお話しされていたようです。そうやって素直に気持ちを打ち明けてくれるオニュさんは、やはり찡구のことを信頼してくれているのかなと少し嬉しくもあり。そして、気持ちを沢山お話ししたオニュさんは、少し吹っ切れたかのようにその後のExpectations,Caffeine,Animalsでものすごく魂のこもった、あるいはいつも以上に憑依したパフォーマンスを繰り広げていました。
Expectations
大好きなExpectationsのブリッジ。会場内を強めに吹く空調の風にたなびく衣装の裾、まっすぐな背中、そこに映るマイクスタンドの影、途中握りしめる左手、オニュさんが何か強いものをこめて送り出す歌声。じっと見入って聴き入っていた
— よ (@yoshik_Onew) 2025年9月13日
#ONEW_THE_LIVE_PERCENT_BKK pic.twitter.com/OjgP80f2Se
いつもはさらりとオニュさんが歌い上げてくるので気づきにくいですが、この人の曲は本当に歌いこなすのが難しい曲ばかりなのだと改めて思います。それらを完璧に歌い上げるオニュさんはもちろん大好きです。でも、たとえ完璧には歌えなかったとしても、包み隠さず、その時々のオニュさんにしかできない表現をするところも同じくらい尊くて好きだ。
Caffeine
気持ちを振り絞るようにExpectionsを歌ったかと思えば、直後のCaffeineでは、言葉を選ばずに言うなら、容赦なく観客を落としにかかる雰囲気がすごかったです。ソウルコンで見たときのCaffeineに感じたエレガントなやんちゃさ&チャラさとはそれぞれ別物の雰囲気と良さがありました。
オニュさんが何を思ってそうしたのは分からないけど、最初のサビで「You're my」の直後にオニュさんがおもむろに左に顔を向けて(息継ぎの音をマイクに拾わせないテクの一つなのかもしれない)客席を見下ろしてきて、で、その視線の先にたまたま私が座っていた座席列があって、全く意図せずオニュさんと瞬間目が合った訳ですが、その時の軽く目を細めてこちらを射抜くような視線は今も忘れられないし、思い出すたびにまだ少し混乱します。Caffeineで歌われている「네가 내게 흡수될 때(君が僕に取り込まれる時)」って、例えばああいう瞬間を言うのかもしれません。本当に、多面的な人だと思います。
Animals
冒頭赤く仄暗い照明の中完全に憑依しきった様子のオニュさんでしたが、その赤い照明の中に浮かび上がる客席の찡구が全員サプライズイベントのウサギ耳着用だったのがなかなかシュールな光景で、「絶対に笑ってはいけないAnimals」みたいになっていたのが印象的でした。不謹慎だと思いつつ笑いを堪えるのに必死の私。オニュさんよく笑わずにいられるよなーと思っていたら、後日見かけた別角度からのFanCamにはばっちり笑いながら歌っている様子が映っていました。Animalsの一曲の中でオニュさんの爆イケな様子と可愛い笑顔を両方引き出した、とてもユニークなサプライズだったと思います!
タイの찡구さんはすごく気質的にもゆったりとしている方が多いように私には見えて(誰もペンラを変に高い位置で振り回したりしない)、一同座っておだやかにオニュさんに見惚れて、聴き惚れるいい時間が流れていました。今のオニュさんにとっても、今回の公演が行われたのが、穏やかでそしてSHINeeのMVロケの思い出が残る街バンコクだったことは良かったのではないかと、勝手にそう推測しています。
■おわりに:ゆらぐ時もゆらがぬ時も
エンドロールのメッセージは、オニュさんの手書きと思われるタイ語でした。

↑どの国で歌う時も、変わらずに温かい気持ちをファンにくれるオニュさん。毎回ながらその言葉その気持ちをそのままお贈りしたいです。
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終演後、私のお隣に座っていたタイの찡구さんが「ステージ近いしお互いの写真撮ろうよ」と英語で話しかけてくれて喜んで乗っかることにしました。そして、彼女がカメラを起動しながら何気ない様子で「あなたコンサート中に泣いていたね、大丈夫だった?」と声をかけてくれて思わずまた泣いてしまった私。コンサートに没入しながらも隣の見ず知らずのヲタクの様子を気に留めて声をかけてくれたことが嬉しかったです。「大丈夫だよ。今幸せな気持ちだから。ありがとう」とだけ私は答えました。
オニュさんには、各国に本当に優しいファンがいると思います。ゆらぐ時もそうでない時も変わらずにオニュさんを愛して見守っている。だからこれからも大丈夫ですよと、改めてそうお伝えしたいです。そんなあたたかいアーティストとファンを、その関係性を間近で見届けることができてよかった。私自身の環境が変わる前の最後の遠征がこの場所で、本当によかったです。
