大好きな온유와 마에스트로、そのEP.2を観た。メディア向けのインタビューや、ファン向けのショーケースで自分の作品をプレゼンしてくれるオニュさんもいいけれど、この番組のようにカメラの前に一人ゆるりと腰掛けて、新作について自分の言葉で穏やかに語っている形式が、観ていてすごく心地が良い。外向けに飾りすぎていないオニュさんの言葉がそこには込められている気がして。オニュさんの中にある抽象的な概念を敢えて抽象的なまま語っていたり、かと思えば「これからの未来で僕が一番期待することは、皆さんと一緒にいること」というはっとするぐらいストレートなメッセージを穏やかに伝えてくれたり…そういう抽象と具体が入り混じっているところも、何だかオニュさんらしいと思う。Silky、에필로그、ANIMALSの3曲を軸に、今回の新作アルバムに込めたメッセージを色々と話してくれていて、中でもやっぱりANIMALSのくだりが心に残ったので、今回はそこの感想を中心に書く。youtu.be
オニュさんがオニュさんたる所以は、ANIMALSというタイトル曲のメッセージを、「内なる獣を呼び覚ませ」的なよくある内容にとどめていないところだと思う。
もちろん、表現したいメッセージの一つとして「普段は『仮面』をかぶりがちだったとしても、時には少し本能に集中することで、色々な物事を健全に楽しめるようになるのではないか」という主旨のことをオニュさんは言っていた。けどそれに続けて、「人間は動物みたいに(好きな時に好きなように楽しむように)なれないとしても、自分が置かれた環境で一番幸せに楽しめる要素があるなら、そこで楽しめればいいのでは」とも付け加えていて。オニュさんにとっての「本能に集中する」とは、獣になれない人間が、人間として置かれたそれぞれの場所で、今よりも一歩幸せに向けて踏み出すことをさしているのかなと解釈した。(僕もみんなも)幸せでいよう、というぶれないオニュさんのメッセージにつながっている気がした。
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更にオニュさんは言葉をつなげる。自分が「泥沼にはまっていた時期」に頼れる周りの人が手を差し伸べてくれたこと、自分一人では最初の第一歩を踏み出すことがなかなか難しいこと。ANIMALSとは、そういった経験をした自分だからこそ今、「本性や幸福を感じられる方法を少しずつ悟ってもらえるように/ファンの皆さんに手を差し伸べているような形」の曲なのだと。
今まで以上に強くファンの手をとるようなオニュさんの姿勢、かっこいいな。
満月マーケター、またの名を幸福の狼さん。
オニュさんが、自分とファンの関係性を、お互いに手を取り合うようなものと考えていることが伝わってきたのが、今回の온유와 마에스트로視聴を通して一番嬉しかったことかもしれない。