こしょこしょ噺

好きなもののこと。育児のこと。あとはつぶやき。一姫二太郎を育てながらふらふら働いてます。

春分の次の日

子の春休みが始まっている。夏休みに引き続き、学童には行かないと断言しているので(確かに、申し訳ないけどあの学童は親の目から見ても学びに集中できる環境には見えないので無理強いはしないことにしている)、私は完全在宅に切り替えて彼女と二人きりの時間を日中過ごしている。親が共働きである限り預かってくれる保育園のありがたさが、こういう時身に染みて分かる。自己中やんちゃ盛りの息子だけでも日中預けることができて本当によかった。
ずっと家にいると私の気が滅入ってしまうため、ランチがてら子どもとファミレスに出かけ、私は仕事、彼女は宿題あるいはニンテンドーを黙々と行って時間を過ごすこともある。今回の宿題はことわざの書き取りらしい。私は時折仕事の手を止めて、今書いていることわざは何なのと聞いて、それに対して子がぽつぽつと説明してくれて、そしてまたお互いの作業に戻る。この前のことわざは「言わぬが花」だった。「僕は言わぬが花の人だから」と子は言い、「場合によっては言った方がいいこともあるし、娘ちゃんはそれをちゃんと言えるようになりはじめてるよ。」「お母さんが息子ちゃんに怒ってひどい言葉を言ったりするのは言わぬが花だね。」とか私が伝えたりしている。子にとってはせっかくの休みなのだから、外遊びやレジャーに連れ出した方が本当はいいのだろう。が、今はこれが限界。

中吉

とある日の業務終了後、息子のお迎え前に彼女と児童館に行った。手作りのおみくじがあったので引いた。子は大吉、私は中吉。「可もなく不可もなくだね」と中吉を評して言ったところ、すぐさま子が「え、何で?一番いいじゃん。もし自分だけ大吉だったら他の人が悲しむかもしれないし。(中吉は)嬉しみも悲しみもあるというか」と言った。物事の良い面を見つけてそれを言葉にできる、素敵なスキルだと思った。もともと着眼点が独特な子ではあったけど、小学校に入って言葉を学んだことでその表現の幅が少しずつ広がっている気がする。その感受性を大切に、二年生も思いっきり学びを楽しんでほしい。

そろりそろりと

子の保護者面談で、後期の彼女の学びの姿勢に関するフィードバックをもらった。彼女の学びの姿勢を表すキーワードである「我が道をゆく」はそのままに、後期はそれが学び始めのモチベーションだけでなく、実際に学ぶ際の所作にまで「そろりそろりと」落とし込まれつつあるのだという。一つひとつの行動はゆっくりだが、初動の際に「周りが●●だからやらなきゃ」ではなく「私は今この課題にどう向き合って行動するか?」という動機に基づいて最後まで粘り強く取り組むことができる、それが強みであると。そんな学びのスタイルを彼女が突き詰めていくことを最大限尊重してこれからも見守っていく、というスクールの方針には感謝しかない。これからも今の学校生活を子どもと親それぞれの立場から楽しみ尽くしていきたいと思う。