午前、娘(学童ボイコット中)と児童館へ行った。「きょうはこどもかんにいくからねぇ、くつはスニーカーじゃないとだめなんだよ!」と豪語する彼女だったが案の定現地に着いてみたら足元はサンダル(指摘してもよかったけど、いつ気づくかなーと思って私は静観したまま現地に連れてきた)。「とりにかえる」と泣きながら言う彼女を再び自転車に乗せて自宅に戻る。マイペースな彼女のことだ、きっと家に戻ってゆっくりと他のことに気を取られながらスニーカーに履き替えるのだろう。彼女のマイペースぶりを見守り続けることに少し疲れていた私は彼女に鍵を渡して、自分で取りに行って戻っておいでと伝えた。少しの間でもひとりになりたかった。
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彼女を待つ間、私は家の前を流れる小川を眺めることにした。コンクリートでがっちり固められた中規模の川。底の浅い、濁った川。それでも野生の亀が甲羅干ししていたり、小さな魚が群れを成して泳いでいて、時々その姿が日の光に反射してきらっと白く光ったり、濁った川なりに命が沢山生きているようだ。これだけ暑いといっそざぶんと川に飛び込んでみたい衝動にかられるが、実際濁ったどぶ川なのでたいそう汚れてしまうだろう。…そんなことをつらつら考えているうちに娘が戻ってきた。靴を間違えたことをまだ引きずっているようで(それを私が若干あきれ顔で見てしまったことも気に障ったのだろう)、むすっとした顔で自転車の後部座席に乗り込んだ。私は彼女が乗ったことを確かめて再び自転車をこぎはじめる。自転車をこぎながらこんな話をした。
私:「あなたを待っている間、私〇〇川をずっと見ていたの」
娘:「なんで」
私:「他にやることなかったし、どんな川なのかちゃんと見たことなかったから。」
娘:「なにかいた?」
私:「小さなお魚が沢山いたよ」
娘:「ふうん」
私:「お母さんね、〇〇川見てて思ったんだけど、私よく息子ちゃんに怒った時に『そんなんしとったら〇〇川ほりこむで!』って言うでしょ?あれほんと良くないって思たの。だってこの川すごく泥だらけで水も汚れていて、もしお母さんだったら絶対ほりこまれたくないって思ったから。だから息子ちゃんに対してももちろんあなたにももう言わないでおく。」
娘:「うん」
日々怒りっぱなしの母親の自戒をどう受け止めたのか。彼女の夏休みは始まったばかりだ。今日も暑い。じりじりじりと日が照り付ける中ゆっくりと自転車をこいでいく。今日もものすごく、暑い。